無錫桃花島 花間堂温泉ホテル
場所 |
中国無錫市恵山区桃花島公園内 |
主要用途 |
温泉,温泉ホテル |
延床面積 |
21,337.72sqm |
施主 |
花間堂 |
設計期間 |
2014年4月~2017年8月 |
状態 |
開業 |
其他
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中国無錫市郊外、陽山の麓で桃の木々が一面に群生する桃花島エリアに花間堂というブランドの温泉ホテルを設計した。
施主である花間堂からは、温泉施設やお客同士が知り合える共用空間、66室の客室、レストランそして管理用施設が必要とされ、また花間堂のコンセプト、つまり現地の特徴を生かし、お客は自分の空間に閉じこもるのではなく、お客どうしが知り合い交流し新たな発見が生まれるよう、デザインでもそれを具現化することが求められた。
私たちは温泉棟を地域のシンボルである陽山に面するよう敷地の北西角に配置し、66室の客室は、お客同士が自然に知り合いコミュニティが形成できる規模の10室を1棟にして、温泉棟を起点として輪を描くよう7つの客室棟を配置した。
7つの客室棟は、地面から切り離して2階レベルに浮かせた人工地盤をつくり、その下の1階は外の庭園やランドスケープがそのまま入り込む半屋外的空間にし、そこにはレセプションを兼ねたリビングやバーやプレイルームやヨガルームなどの共有空間を7つの棟に分散配置して、お客が棟をまたいで自由に散策し、その中で新たな出会いがうまれるようにした。一方、人工地盤の上は宿泊客のプライベートな空間とし、周辺の自然環境とは異なるピュアなホワイトボックスを乗せた。人工地盤は周囲に群生する桃の木の樹冠より少し高めにし、開花する春先には客室から桃花の海面を鑑賞することができる。
このようなデザインによって、地域の風土や自然を全身で感じながら、花間堂ならではのお客同士の自然な発見や交流をもたらせるようにしている。